マレーシア記 2日目

 9時頃起床。ドリアン、ビールの組み合わせで多少腹をやられることも覚悟していたが全く問題なし。今日はマラッカへ行くので宿の確保をした。荷物をまとめているうちに10時前。12時までにチェックアウトすればいいので荷物を置いてチャイナタウンへ朝食をとりに向かう。
 昨日通りかかったときに気になっていた店で海南鶏飯を食べ、その後ガイドブックに載っている亀ゼリーを食べた。薬っぽい味のゼリー。美味しい。次にセントラルマーケットへ行きぶらぶらした。良い感じのシャツがあったら買おうかと思っていたが、どれもデザインが濃ゆく気に入るものはなかった。これは土産物向けに個性を強調したデザインになっているのか、それともこれが普通なのか。また安っぽい陶器を売る店で見つけた鼠と蛇の変なマグカップに心を惹かれたが、割れ物を今買うのは得策ではないのでまた最終日付近にこの辺りに来るまで心に留めておくことにした。

 12時前に宿に戻りチェックアウトした。今日泊まった宿は最初にagodaで誤って今晩の分も予約してしまった宿なのでチェックアウトの際に今日の分も予約しているが今日は泊まらないと伝える。するとagodaで予約したかと聞かれる。おそらく同種の手違いが頻発しているのだろう。意外だったのは泊まらないと伝えた時の相手の表情で残念そうな顔をしていた。宿からすれば手間なしで宿泊代を得られるのだからむしろ多少嬉しいぐらいではないかと思ったが、恐らくこちらの損失を気の毒に思ってくれたのだろう。
 マラッカへはバスで行くのでまずはバスターミナルのある駅まで向かう。途中、乗り換えをミスしたり、降りるべき駅と似通った名前の駅で降りてしまうなどしていると電車の本数が少ないこともあり結構時間をロスしてしまった。バスターミナルに着いたのは14時過ぎですぐにバスを予約すると14時半の便が取れた。腹が減ってきたが出発までの時間がそれほどないのでターミナル内のコンビニKKでカレー入りの肉まんのようなものを買った。生地が厚くふかふかとしており美味かった。

 バスは無事着いた。クアラルンプール周辺は電車が張り巡らされているがこのあたりはそうではない。宿泊先はマラッカのチャイナタウンで歩いて行くには厳しい距離なのでここで初めてGrabを使った。タクシーはすぐにつかまり20分ほどで無事着いた。すごく便利だ。宿にチェックインし荷物を置き、一休みしたのち散策に出かける。17時過ぎ。とりあえずオランダ広場あたりへ行く。ここには博物館や観光名所的なところが密集しているがこれらを見る気分ではなかったので通り過ぎた。このあたりはトライショーが頻繁に大音量で音楽を流しながら過ぎており、博物館とあわせてある種テーマパークの趣がある。
 その近辺を抜けると通常の街の雰囲気へと変わり、大きなモールがあったので入った。コーヒーを飲んで一服したい気分になり、そういえば昨日からホワイトコーヒーという文字を何度も見るがあれは何なのかと気になりだした。調べてみるとホワイトコーヒーという飲み物があり、オールドタウンホワイトコーヒーというチェーン店がメジャーらしいということが分かった。地図アプリで調べてみるとこのモール内にあるらしい。フロアガイドが無いので、適当に歩き回って探すがだだっ広くてなかなか見当たらない。チョウキットのモールでも感じたことだが、とにかく敷地面積が広く、階数も多い。ここは6,7階まであった。上の階に行くほど空きテナントが増え、最上階では入っているテナントは1,2店舗しかなかった。ともかく見当たらないので途中で見かけたJOM coffeeというコーヒーショップのメニューを見てみると、ここでもホワイトコーヒーが飲めることがわかったので、そこに入った。時間的には18時半ぐらいで夕食時に近くなっていたが、この日はニョニャ料理を食べるつもりなのでガッツリは食べたくない。軽そうなものをとメニューにあったカヤバターサンドとホワイトコーヒーを頼む。バターサンドというからバターを塗ったトーストのようなものを想定していたが、実はこれもローカルフードだったようで焦げ茶色のペーストとバターを挟んだトーストが来た。単純ではあるが不味いはずもない。実際かなり美味しかった。ホワイトコーヒーも練乳が入っており甘いもののしっかりとコーヒーの風味がありこれも美味しかった。
 宿の近辺のJonker Streetでニョニャ料理を探すがちょうど定休日の店が多く、ニョニャ料理を出す店は微妙そうな店しかなかったが止むを得ずそこへ入った。店員がニョニャ料理だと言って紹介してくれた料理と、おすすめだという豆腐を揚げた料理を頼む。豆腐の方は揚げた豆腐の食感は面白いが味がスイートチリソース一辺倒でしかも甘さが強いので飽きる。ニョニャ料理の方は醤油とコーラで鶏肉を煮たような味の料理で鶏はパサついていた。総じて外れだった。
 宿へ戻り明日以降の予定を立てる。昨日今日と特に計画を立てずやってきた。今後も細かく詰める気はないが大まかには決めておかなくてはならない。この旅行では大まかにマレーシアの西側、南側とシンガポール、東側を見て回りたい。それぞれの地域への移動は飛行機を使おうと考えており各地に空港があるのでそれを使って国内の移動は容易にできると思っていたが、調べてみると大抵の場合クアラルンプールを経由しないと格安航空が使えないことがわかった。いちいちクアラルンプールに戻るのでは時間もお金もかかる。鉄道やバスでも行けないかと考えたが、料金は安いものの例えば西側から東側へ鉄道で行くには16時間もかかり、流石にこの短い旅行期間では厳しい。寝台列車に乗るのを少し楽しみにしていた部分もあるが今回は見送る。結局旅程はフライトを安く確保できるか次第ということになった。東側は絶対に行きたい。そして行くならば明日行かないと十分にみる時間が無くなりそうだ。また南側に行くとなるとかなりバタバタしそうなので今回は諦める。東側へのフライトは往路復路共に無事予約できた。
 シャワーを浴び、冷やしておいたフルーツを食べる。ドラゴンフルーツを切ってみると非常に鮮やかな紫色で断面もみずみずしく美味しそうだ。皮と身は綺麗に剥がれる。一口齧ってみると食感はシャクシャクとしていて良い。しかし味は多少甘さを感じるがやはり概ね水を食べているような感じで何とも物足りない。
 この後洗濯など身の回りのことをしていたら1時過ぎになっていたのですぐに寝た。

写真


f:id:hasamic:20180905111116j:plain
セントラルマーケットの陶器屋

f:id:hasamic:20180905111139j:plain
蛇のマグカップ

f:id:hasamic:20180905111149j:plain
鼠のマグカップ

f:id:hasamic:20180905131504j:plain
駅のホーム

f:id:hasamic:20180905134300j:plain
駅のベンチ

f:id:hasamic:20180905140126j:plain
電車の窓は結構な割合でヒビが入っている。外と内の窓の間に水がたまりそこに藻が殖えている。

f:id:hasamic:20180905231402j:plain
ドラゴンフルーツの断面

f:id:hasamic:20180905185159j:plain
マラッカ。街並み。