本年の幸福をつかむ最良の方法

 もう過ぎてから2日経つが2月3日は節分だった。
 僕は2月3日にセミナーがあると思い、朝から大学へ行ったがそれは勘違いだった。急に予定を失い、帰ろうかと思ったが、このまま帰ったら日の残りをだらけて過ごすという予感がしていた。それで図書館へ行き、いつか確認しておこうと思っていた文献を読んで午前を過ごした。昼に一度図書館が閉まるので外へ出た。昼食に何を食べるか考え、前から気になっていた定食屋に行くことにした。定食屋の前では節分ということで巻きずしを売っていた。通常営業もしているのかは外から店内を覗いても判断できなかった。僕の目が悪いのが原因だが。寿司を売る店員に尋ねても良かったが、恐らく節分限定であろうこの寿司を食べるのも悪くないと思い寿司を買った。
 大学へ戻り、ベンチに座り寿司の包装を解いた。僕は恵方巻ではなく巻きずしと言って売っているのだから、寿司はカットしてあると思っていたが、カットされていない一本の太巻きだった。今にして思えば何故カットしてあると思っていたのかは分からない。最初は恵方なども気にせず食べていたが包み紙に今年の恵方は「北北西」と書いてあることに気づいた。その時僕は南を向いていた。別に恵方などどうでもいいと思っていたが向かいのベンチに移れば恵方を向くことができることに気づき、どうせならということでベンチを移った。完食した後、包装紙を見ると「今年も幸福を迎えましょう!!」「本年の幸福をつかむ最良の方法をお教えします。」「それにはチャンスと方法があります。」などといった不思議なテイストの文章が並んでいて、面白いと思ったので持ち帰った。大分しわくちゃになっているがその包装紙の写真を以下に載せておく。


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